くらげ騒動
ある晩、5才の息子が急に泣き出しました。
どこか痛いの? なにが悲しいの?
尋ねても答えてくれません。
寝る前に、こっそり聞くと、
くらげ の どくが こわい
のだと言います。
海のいきもの図鑑で、ひとが死に至る毒をもつ
くらげ の存在を知ったようなのです。
その日からなんにつけ くらげ が気になって
仕方ないらしく、
くらげ が くるかもしれないから
まどを しめて
すいどう から くらげ が でてくる
等々、おびえている様子。エイリアンじゃあるまいし。
挙句の果てには、帰りの遅い一子を気にし、
くらげ に さされたのかも
なんて言い出す始末で、もし、ここに穴があったら
思いっきり笑えるんだけど!
親にとっては、苦笑いと我慢の日々です。
もうすぐ5才の息子は、ちょうど 死
というものを意識し出しており、
死んだらどうなるの?
死んだら、また母さんの子どもになれる?
なんて可愛いことを言ってくれたりもします。
そういえば、まんなかの子どもは当時、
いんせき が おちてくるかも
などと、なにかにつけ隕石の話ばかりしていたっけ。
子どもの恐怖の材料はそれぞれなんだな。
さて、あるとき伴侶が
くらげは来やしないからダイジョウブ
と正論を持ち出すと、息子は
くらげのことは もう いわないで ……
ですって。
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